一人でやってる社長の色々ブログ

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2010年12月21日火曜日

哀愁のロス・アラモス(1)

もうかれこれ15年前の話です。
( ていうか「15年も前の話書くなよ!」というご意見もありそうですが無視無視♪)

思い起こせば95年の年末、2回目のアメリカ訪問の時のハナシ。
ロサンゼルスに住む友人宅に世話になり4~5泊くらいさせてもらう間、
その友人宅を拠点にさらに地方に1泊2日で旅に出る、というのをよくやってました。

旅のコンセプトは「知らない小さな街めぐり」です。
地元のスーパーの雑誌コーナーの片隅なんかにあるロードマップを4ドルくらいで買い、
ルートをぼんやりと(あくまで「ぼんやり」がキモです。キッチリ決めない)想定する。
ロサンゼルスに着いた時に借りたレンタカーで北へ行くか南へ行くか。はたまた東へ行くか。
ちなみに西には行きません。西には海しかないので(笑)

その時ぼんやりと決めたのは「北へ行こう」でした。
どこに泊まるかなんて決めません。テキトーに走り、テキトーに何か食べる。
夕方になってきたら適当な街でモーテルに泊まるのがこれまた楽しい。予約も要らないし。
看板に“VACANCY”とあれば空室あり。“NO VACANCY”とあれば満室です。

で、ロサンゼルスから、カリフォルニアを南北に走るU.S.ステートハイウエイの101号線を北上。
2時間ほどでサンタ・バーバラというリゾートシティにたどり着きます。
そのリゾートシティには目もくれず、その時目に留まったのが
サンタバーバラからさらに北にちょっとだけ走ったところにあるロス・アラモスという街でした。

この街、ほんとに小さい。200メートルちょっとしかないメインストリート。
目に付いたのはスーパーとモーテル1件、それから営業してるかどうかわからない
すっごく古いホテル1件、あとはレストラン1件とレンタルビデオ屋があったかな。

時間も時間(L.A.からの出発が遅く既に夕方6時くらい)だったので、この街で
泊まることに決定し、さっき見かけたモーテルに突入。客はガラガラ。
クルマを停めてオフィスに行くと、しばらく何の返答もない。

少し大きな声で「へぇるるろぉーう!」と声を掛けると、
住まいになってると思しき奥の方から、短パンに白ランニングシャツという
客商売にしては極めてカジュアルと言わざるを得ない装いで、
元IOC会長のサマランチを彷彿とさせる顔つきのオヤジさんが出てきた。

僕「今夜一部屋空いてますか?」
サマランチ「何人だ?」
僕「1人っす」
サマランチ「30ドル。現金だ」
僕「O.K.」

クレジットという洒落たシステムに加盟してなかったのか、
はたまた今夜の飲み代が手持ち不足だったのか、
東洋人の僕が不審だったのかは定かではないが30ドルをペロペロッと払うと、
サマランチはカギを渡してくれた。
渡し際に明朝のチェックアウト時間を聞く。レストランもある事は知っていたので
夕食はそこで食べようと思っていたのですが、そのレストランが8時に閉まることも教えてくれた。
(は、早い・・)

指定された部屋の前にクルマを移動し、荷物を降ろしてドアの鍵を開ける。

・・・・・・・開かない。うーむ。

暫し格闘するも、どうにもならないので再びサマランチを呼び出します。
これまたガチャガチャやってたがやっぱだめ。
どうやら鍵が壊れてるらしい。

すると部屋を換えてくれるという。
新しい部屋の鍵を取りに行く時、サマランチが呟きました。
「くそー、あの娘っこめー」
どうやら前の客は女の子だったらしい。
気を取り直して新たに鍵を渡された部屋に入ります。あーヤレヤレ。

そのモーテルの部屋。古めかしいけど結構好きな感じ

とりあえずテレビなどを点け一息入れ、
小さなスーパーにも行って飲み物やらスナックやらを買い込みました。

「そろそろ夕飯でも食べよう」

8時には閉まってしまうレストラン。食いっぱぐれは何としても避けなくてはいかんのです。
近い距離だけどクルマで行っちゃうもんね。

勇んでレストランに向かいます。
小さい街のレストランも悪くない。楽しみだなぁ。

しかし・・・・この後大変な思いをすることになるとは、
この時全く予想していなかったのでした。

(次回に続く) ←すんません。ちょっと書き疲れてしまったので。。

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